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着物作家【久保田一竹】について紹介します

着物作家:久保田一竹
着物作家:久保田一竹の概要
関連する着物の種類・技法 一竹辻が花
出生 1917年~2003年
出身地 東京都神田

着物作家久保田一竹に関する詳細情報

久保田一竹(くぼたいちく)は辻が花の復興に尽力した着物作家で、その取り組みや試み・作品が世界的に評価されており、着物の価値も非常に高くなっています。 久保田一竹氏は東京都・神田の生まれで、14歳になると友禅染の小林清へと弟子入りし、19歳で独立します。同時に肖像画や山水画などの美術も学び、幅広く芸術の礎を学んでいったとされています。 フランス政府よりフランス文化勲章であるシュヴァリエ章を受章、さらにアメリカ・スミソニアン博物館に久保田一竹の作品が展示されるなど、日本のみならず世界的に有名な着物作家なのです。

久保田一竹といえば辻が花の装飾で有名ですが、この辻が花という技法は実は15世紀~16世紀前半頃に衰退し、一度失われてしまっているのです。 久保田一竹と辻が花が出会ったのは20歳のとき、博物館にて辻が花の織物のわずか一片が、今は亡き作品として展示されていたことに始まりました。 その美しさにたちまち心を奪われた久保田一竹ですが、辻が花を構成している複雑な技術や技法は何ひとつ残されていない状態で、さらに辻が花に使われていた絹の生地も製造が行われていないと知り、それから久保田一竹は辻が花の復刻研究に何十年もの月日を費やすことになるのです。

長年の研究の末、今の技術では辻が花の完全な再現は不可能との結論に至った久保田一竹は、"それでも復刻したい"との思いで、自己流の辻が花を作ります。 それが今に語り継がれる「一竹辻が花」の始まりで、展覧会が行われたのは、久保田一竹が初めて辻が花に出会ってから40年が経った1977年のことでした。

久保田一竹の着物は、世界で1着しかない「音(富士山)・夕立の後の富士(久保田一竹作)」の着物に3億円の値段がついたことでも有名ですので、その価値は数ある着物作家の中でもかなり高いことは想像に難くないでしょう。こうした極めて価値の高い着物は久保田一竹の展示会や美術館にて展示され、なかなか市場には出てきません。 久保田一竹が手掛け、通常に販売されていた着物となると振袖や訪問着など多岐に渡り、需要もそれぞれの着物で異なるため、買取における価値はピンからキリまでとなっています。

ですが世界的に有名な着物作家ですので需要も高く、中古状態の着物であっても何万円、何十万円単位の買取価格がつく可能性が極めて高くなります。ご自宅で眠っている、言葉は悪いですが素人保管の着物であっても、買取価格は大体10万円からは期待したいところです。

今や辻が花調の着物は数多くあり混同される場合も多いですが、辻が花なら何でも価値が高いのではなく、あくまでも久保田一竹と"久保田一竹の辻が花"が別格、というお話ですので、着物の価値の確かな証明には一竹氏の落款が必須となります。 久保田一竹氏の没後は一竹工房が辻が花の着物などを手掛けていますが、久保田一竹本人の着物、工房の着物とでの価値の差もあり、落款も双方で異なります。

久保田一竹の着物買取をお考えなら

久保田一竹の着物の買取価格は着物買取業者の選び方次第で大きく異なります。ブランド品と異なり、オーダーメイド・一点物が基本な着物は【贅沢品】と呼ばれている事から、例えば100万円で購入しても、買取となると業者によっては1万円を切る買取価格を提示されることも往々にしてありえます。


久保田一竹のような作家の着物はもちろんの事、加賀友禅といった有名な技法を用いた着物など過去に高い金額で購入した着物を極力高く売る為には、着物を専門的に鑑定できる査定員が在籍している業者や着物の販売経路を多く持つ着物買取業者に依頼することは必須条件だといえます。


本サイトではより高く着物を売るために、複数の着物買取業者で相見積もりを依頼する事をおすすめしており、少しでも高く着物を売れるようにおすすめの着物買取業者も紹介していますので、久保田一竹の作品をはじめとした着物の買取をお考えであればそちらも是非参考にしてください。

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