着物作家甲田綏郎とは？

甲田綏郎(こうだ よしお)とは仙台平の分野において、平成14年に人間国宝に認定された着物作家です。 同じく仙台平の人間国宝作家である甲田栄佑氏を父に持ち、昭和45年に仙台平の工場を受け継ぎました。

「仙台平」とは宮城県で作られる絹織物で、袴生地の代名詞としても知られています。 仙台藩の加護下において発展した伝統産業で、その美しい光沢で知られ、かつての将軍や皇室への献上品としても重宝されてきました。 甲田綏郎氏が手掛ける"精好仙台平"は、仙台平の中でも特に生地が堅い一級品として知られ、着用すると美しいシルエットが生まれます。 大きな動きや激しい舞にも美しく映え、所作の邪魔をしないことから、舞踊の衣装としても多く用いられてきました。

父・栄佑氏から仙台平の技法を直々に学んだ甲田綏郎氏は、平成14年には仙台平の人間国宝作家に認定され、親子二代に渡って重要無形文化財の技術保持者になりました。

現在は着物や和装の需要が下降しており、さらに現在は機械織りが当たり前になってしまいましたので、仙台平そのものの買取相場は安く留まってしまっています。 ですが、昔ならではの伝統的な技法を用いている甲田綏郎作品の価値は非常に高く、新品の反物には50～100万円前後の価格がつくことが大半です。 甲田綏郎作品の着物や反物、袴などは、例え中古の状態であっても買取価格が10万円を超えることもあり、平均的な着物買取相場よりも遥かに高い価格になるケースが多いです。
価値が高い着物となると、伴って業者ごとの買取価格差も大きくなってきますので、甲田綏郎作の袴や着物の買取であれば、複数の着物買取業者にて相見積もりを取ることを強くお薦め致します。