着物作家【細見華岳】について紹介します
着物の種類 | 綴織 |
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出征 | 1922年~2012年 |
出身地 | 兵庫県 |
重要無形文化財認定年 | 1997年(平成9年) |
着物作家細見華岳に関する詳細情報
細見華岳(ほそみ かがく)は「綴織」の人間国宝で、着物買取においても人気のある着物作家のおひとりです。
作品は帯や帯締めなど多岐に渡り、緻密で柔和な色柄を中心に展開される他、自身の体験にインスピレーションを得た作品も数多く手掛けておられました。
その高度な技術と作品の芸術性から、1997年には重要無形文化財「綴織」の保持者に認定されました。
兵庫県の丹波市に生まれた細見華岳は、37年に京都の西陣織の製作所にて働きはじめ、数々の帯作品に携わりながら綴織の技術を習得します。
ですが徴兵により守備隊に入隊、そして敗戦後にはシベリアに拘留され、再び日本に戻ることが出来たのは戦争が始まってから5年後のことでした。
故郷となる兵庫県へと一度戻った細見華岳氏ですが、再び織物制作の道を志し、京都の御室へ工房を構えます。
独立後も着物作家の重鎮・喜多川平朗、森口華弘に師事し、展覧会へも積極的に出品を重ね、その作品は沢山の人の目に留まるようになっていきました。
細見華岳の作品の価値は非常に高く、中古品でも20~30万円程の価格で販売されているものが多いです。
単に着物作品としての価値だけではなく、歴史的・技術的価値も含んでいるため価値は更に高くなり、中には博物館や美術館に展示されるような逸品もあります。
細見華岳の作品を着物買取業者に売るのであれば、状態にもよりますが10万円前後の買取価格は期待したいところです。
「綴織」が日本で作られ始めた時代や背景は、未だ定かではありません。
正倉院御物としても存在しており古くから作られていたことは確認されていますが、織屋の林瀬平が始めたという説も、はたまた京都の寺の僧が始めたのではという説もあります。
綴織が脚光を浴びたのは明治時代に突入してからで、その美しさから装飾品として多く用いられるようになりました。
高い技術と優れた装飾を持つことから、綴織は帯としても非常に高い格に位置し、帯によっては一重太鼓でもフォーマルに用いることが出来るようなものもあります。
綴織の技術は数々ありますが、細見華岳氏の作品は"爪掻き綴織"という技法で作られています。 爪掻き綴織とは作家自らの爪を櫛状に削り、その爪で糸を掻きよせながら織り込んでいくため、この名で呼ばれるようになりました。
細見華岳の着物買取をお考えなら
細見華岳の着物の買取価格は着物買取業者の選び方次第で大きく異なります。ブランド品と異なり、オーダーメイド・一点物が基本な着物は【贅沢品】と呼ばれている事から、例えば100万円で購入しても、買取となると業者によっては1万円を切る買取価格を提示されることも往々にしてありえます。
細見華岳のような作家の着物はもちろんの事、加賀友禅といった有名な技法を用いた着物など過去に高い金額で購入した着物を極力高く売る為には、着物を専門的に鑑定できる査定員が在籍している業者や着物の販売経路を多く持つ着物買取業者に依頼することは必須条件だといえます。
本サイトではより高く着物を売るために、複数の着物買取業者で相見積もりを依頼する事をおすすめしており、少しでも高く着物を売れるようにおすすめの着物買取業者も紹介していますので、細見華岳の作品をはじめとした着物の買取をお考えであればそちらも是非参考にしてください。