着物作家【田島比呂子】について紹介します
着物の種類 | 友禅染 |
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出征 | 1922年~2014年 |
出身地 | 東京都 |
重要無形文化財認定年 | 1999年(平成11年) |
着物作家田島比呂子に関する詳細情報
田島比呂子(たじま ひろし)は重要無形文化財「友禅」の保持者で、中でも生き生きとした現代的な図柄の作品で広く知られています。
友禅の中でも特に"堰出し"の友禅を得意としており、通常の友禅と比べはっきりとした線で立体感に富んでいることが特徴で、写実の生き生きとした魅力を最大限に写すことが出来る技法です。
その技法に、色合いに奥行きを持たせることのできる「うたせ糊」などの技法を重ね、伝統的な友禅の着物を現代に沿った芸術作品に仕立て上げました。
田島比呂子は僅か14歳のとき、当時一流の模様師として名をはせていた高村樵耕・柳治親子に師事し、下絵を中心として友禅の技法を学んでいきました。
田島比呂子氏は元々「あまり絵はうまくなかった」と申されており、そのため人の何倍も努力しなければと、ひたすらに写し絵を行っていたそうです。
20代から30代にかけては大戦による徴兵、そして結核による療養生活と、なかなか着物と向き合うことの出来る情勢ではありませんでしたが、それでも少しの時間が生まれる度にわら半紙へと絵を描き続けていました。
友禅着物の作家として独立したのは昭和29年のことで、田島比呂子が32歳のときになります。
1959年の日本伝統工芸展で入選したことを皮切りに、様々な名誉ある賞の数々を受賞し、1986年には日本工芸会の理事に就任しています。
ですが現状に留まることなく、その後も友禅着物で人間国宝認定を受けている中村勝馬師に指導を受ける等、現代的な新しい着物作品を数々手掛けていきました。
人間国宝に認定されたのは平成11年のこと、その高い技術と、伝統品としての印象が強かった友禅着物に現代的なスタイルを織り交ぜ、独自の世界観を構築したことが高く評価されました。
田島比呂子氏は、友禅の下絵から糊落としまでの工程を全て一人で担っており、友禅とひたむきに向き合った厳しい体制を生涯貫いておられました。
2014年にお亡くなりになってしまいましたが、その3年前まで制作活動に励んでおり、1年間に最低でも1作品は作られていたそうです。
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