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着物作家【北村武資】について紹介します

着物作家:北村武資
着物作家:北村武資の概要
着物の種類 羅・経錦
出征 1935年~
出身地 京都府京都市
重要無形文化財認定年 1995年(羅)、2000年(経錦)

着物作家北村武資に関する詳細情報

北村武資(きたむら たけし)とは、「羅」と「経錦」で人間国宝に認定されている着物作家で、手掛ける作品には伝統的な中にも洗練された風格が宿っています。 複数の重要無形文化財の保持者に認定されることは極めて稀であるため、高い技術と織物に対する真摯な姿勢を窺い知ることが出来ます。

北村武資氏は帯を中心に数々の作品を精力的に手掛けている着物作家さんで、市場に出回っている数も多いです。 新品のであれば100万円を超える価格の帯も多々ありますが、中古となると新品よりはかなり価格が下がりますので、かなり入手しやすくなっています。 それでも一般的な中古着物に比べればかなり価格帯は高く、美品の帯となれば大体20~30万円前後の値段がついています。

ですが長らくそのまま保管されていた帯となると状態が悪くなってしまっている物も多いため、北村武資作品の平均的な買取価格は2~10万円程に留まっています。 証紙や栞、共箱などの付属品が揃っている状態であれば次の買い手も見つかりやすくなり、買取価格も良くなる傾向にあるようです。

父親を早くに亡くした北村武資氏は中学校を卒業してすぐ、親戚の伝手で京都の織物会社で働きはじめます。 北村武資氏が生まれた京都は西陣織の名産地で、その地で働き続ける中で織物の作り方、そして着物作りに対する姿勢が作り上げられていきました。 1959年には当時織物では最先端と謳われた龍村織物会社へ移り、1960年には僧侶が着用する法衣、行事に使われる装束制作などの依頼が舞い込むようになります。 つまり北村武資はある特定の人物に師事していたわけではありませんので、織物を通じて働き様々な作品や職人と出会う中で、独自の世界観を構築していったとも言われています。

北村武資氏が重要無形文化財保持者として認定された「羅」とは、まるで網のような透けた感じの織物で、その軽やかさと通気性から夏用の着物として多く用いられてきました。 かつて中国が漢と呼ばれていた遥か昔に作られていた織物で、人類がこれまで生み出してきた織物の中で最も透明感があり、軽やかなものだとされていました。 夏物の着物素材には、他に有名なもので絽や紗などがありますが、羅はその中でも最も複雑な織り方で作られており、これまで一般的には粗い目の籠捩、そして細かな目の網捩を合わせて模様を織り出していく方法が取られていました。 ですが北村武資氏が作る羅は特別なもので、籠捩のみで模様が作り出されていたり、または籠捩と網捩を規則正しく交互に使用する等、珍しく、そして美しい織り方になっているのです。

「経錦」とは経糸で模様を作り出していく織物で、三色・または五色の糸が用いられています。 経錦も非常に古い織物で、紀元前、おおよそ前漢時代頃に作られていたとされています。三色のうち1本の糸だけを正確に選別して織っていかなければならず、完成には根気が必要です。 北村武資氏は経錦の復元のみに留まらず、これまで困難であった大柄の経錦作品を作り上げることにも成功し、その功績が高く評価されました。

北村武資の着物買取をお考えなら

北村武資の着物の買取価格は着物買取業者の選び方次第で大きく異なります。ブランド品と異なり、オーダーメイド・一点物が基本な着物は【贅沢品】と呼ばれている事から、例えば100万円で購入しても、買取となると業者によっては1万円を切る買取価格を提示されることも往々にしてありえます。


北村武資のような作家の着物はもちろんの事、加賀友禅といった有名な技法を用いた着物など過去に高い金額で購入した着物を極力高く売る為には、着物を専門的に鑑定できる査定員が在籍している業者や着物の販売経路を多く持つ着物買取業者に依頼することは必須条件だといえます。


本サイトではより高く着物を売るために、複数の着物買取業者で相見積もりを依頼する事をおすすめしており、少しでも高く着物を売れるようにおすすめの着物買取業者も紹介していますので、北村武資の作品をはじめとした着物の買取をお考えであればそちらも是非参考にしてください。

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